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バイトレットライトはメガネ業界を根底から覆す発見である

投稿日:2019年3月13日 更新日:

 

バイオレットライトとは、その名の通り紫色の光です。

より正確に言うならば、波長360〜400nmの光です。

近年、このバイトレットライトが、「近視の進行を抑える」光として注目されています。

近視の人口は近年増すばかりなのに、近視への対抗策はこれといったものがなかなか出てこない状態が続いてましたから、バイオレットライトの可能性には、大勢の期待が集まっています。

しかし、メガネ屋の私は、この研究結果を知り、期待する気持ちと同時に、「とんでもないことになったな」という気持ちになりました。

今回は、メガネ屋の私が、バイオレットライトの近視抑制のニュースに、驚きと恐怖を感じた理由を書きたいと思います。

バイオレットライトとは?

まずは、バイオレットライトについて、簡単に解説します。

バイオレットライトとは、簡単に言うと紫の光のことですが、正確には、波長が大体360~400nmの光のことを言います。

主に、太陽光に多く含まれ、室内の蛍光灯やLED照明には少ない光です。

以前より、屋外でよく遊ぶ子ども達は、室内でよく遊ぶ子ども達に比べて近視の進行が少ないと分かっていました。

その理由の一つに、バイオレットライトを浴びる量が関係しているのではないかということで、実験が行われました。

2016年、慶応大学の根岸一乃教授らは、バイオレットライトに近視を抑える効果があることを、動物実験と臨床実験の両方で確認しました。

最初の研究では、13歳から18歳の若年者が臨床実験の対象でしたが、2018年には追加実験で、成人の近視に対してもバイオレットライトが効果的であると示されました。

その実験は、目のレンズを人口のものに入れ替える手術を行った患者さんを対象に行われました。

バイオレットライトを透過する人工レンズを使った患者さんと、透過しない人工レンズを使った患者さんで、どのくらい近視の進行に差が出るのか観察したのです。

観察期間は5年間というかなり大掛かりな実験です。

その結果、

バイオレットライトを透過しないレンズ→ -1.09 Dの近視の進行

バイオレットライトを透過するレンズ→  -0.49 Dの近視の進行

というように、両者に差が出たといいます。

度数にして0.6の違いで、メガネにすると2段階の違いです、これだけ大きな違いが出るとは、比較的新しい実験なので、まだまだ世に知られてはいませんが、かなり革命的な実験であることは間違いないです。

 

バイオレットライト=紫外線??

光には様々な色があり、代表的なのは虹の7色です。

赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)

と言ったりします。この並びは、光の「波長」の大きさ順です。赤が最も長く、700nmほど。紫が最も短く、400nmほどです。

この、400nm~700nmの光を、目に見える光ということで、可視光線と呼びます。

可視光線意外にも、光には、700nm以上のものと400nm以下のものがあり、それぞれ総称して赤外線、紫外線(UV)と呼びます。

これらの光は人間の目では感知できません。

よく誤解されるのが、眼鏡のUVカット機能についてです。

色の濃いレンズほど、紫外線をカットしていると考える人も多いですが、実はそうではありません。

色の濃さは、可視光線のカットに役立つもので、紫外線に関しては無関係です。

一方、色は透明なレンズでも、レンズ内部に紫外線吸収材が使われていれば、紫外線を防ぐことができます。

そして、現在の眼鏡レンズはほとんどがそうなっています。

一般的に紫外線は、400nmくらいまでの波長の光のことを指します。

眼鏡を買う際、UV400の表記があったり、店員さんに「これはUV400」のレンズです、と説明されたことがある方もいらっしゃると思いますが、

UV400というのは、400nmの波長までの紫外線、つまり紫外線全般を、99%カットしてますという意味です。

中にはUV380や、UV420というレンズもあり、基本的にそれぞれ同じ、波長~までカットしていますという意味です。

ここで、「420?紫外線は400までじゃないの??」と思われる方もいると思います。

それは全くその通りです、実はこのあたり、かなり曖昧で、明確に「~nmまでが紫外線で有害!」と決まっている訳ではありません。

なので、メーカー側も商品の目新しさを出したり、差別化をしていくめに、420やら435やらといった商品を出しているのです。

というように、紫外線の話が続きましたが、次にバイオレットライトの波長について説明します。

一番最初にも述べたように、バイオレットライトは、360nm~400nmの光のことを言います。

ここで、あれ?と思われた方もいると思いますが、その通りで、360~400nmは、紫外線の領域にも含まれています。

ですが実際は、この360nm~400nmは、人間にとってギリギリ見える光で、紫色をしています。

そして、この波長帯の光が、近視の抑制に効果があるとされています。

JINSのバイオレットレンズは、この波長帯の光を65%透過するように出来ているそうです。

一方でこの波長は、紫外線、より詳しくはUV-Aに分類され、サングラスや日焼け止めで防ぐことが推奨されています。

先ほど述べたUV400のレンズは、この360~400nmの光を99%カットしていることを売りにしています。

面白いくらいに矛盾していますが、これが今の眼鏡・サングラス業界です。

UV360あたりで止めておけば良かったものを、不必要に400あたりまで上げてしまった、その結果、眼鏡をかけている人の近視の進行を手伝ってしまった、と言えなくもないですよね。

この辺りの矛盾が、今後業界でどう処理されていくかにも注目です。

 

バイオレットライトレンズは買うべきか?

こういった研究結果を踏まえた上で、バイオレットライトレンズを購入するべきかどうか考察していきます、

結論から言うと、試してみる価値は十分にあります。

特に、近視の進行が早い若年者に対しては、かなりおすすめできるレンズと言えます。

小中学生は、外で過ごす時間も長いですし、通常のレンズを使っている場合は、高性能なUVカットが、逆に近視を促進している可能性があります。

それをバイオレットライトレンズに変えることで、いくらかでも近視の進行を抑制できるなら、試してみる価値はあります。

もし私にメガネをかけている、もしくは掛けることになる子どもがいたら、バイオレットライトレンズに買い替えるでしょう。

それでは成人の場合はどうでしょうか。

今メガネを使っている人は、バイオレットライトレンズに買い換えるべきでしょうか。

若年者の場合より重要度は低いと考えられますが、私でしたら、可能であればバイオレットライトレンズに買い替えます。

またコンタクトをメインで使っている場合は、UVカット機能のついていないレンズに替えます。

ここについては、紫外線をカットした方が良いのか、バイオレットライトを透過した方がいいのか考えものだと思いますが、屋外での仕事が主だったり、特別紫外線が強い国に行くわけでなければ、UVカット無しのコンタクトで問題ないと思います。

 

 

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